平成20年度公立高校入試の出題傾向と狙い

平成20年度公立高校入試の出題の狙い

福岡県教委が発表した2008年度公立高校入試問題作成の狙いは、

社会
地理、歴史、公民の3分野で基本事項を中心にできるだけ偏りをなくして作成。学校での着実な学習で解答できるものとし、地図、年表、統計、図表などの資料を多く活用、それらを読み取る力とともに、総合的な思考力をみた。設問では資料活用力、思考力、判断力、表現力を問い、各分野で記述式問題を出題した。

国語
中学国語の広い範囲から出題するようにし、基礎的・基本的な知識や技能を生かして、問題を解く能力を多面的にみた。日ごろの授業を大切にして着実に学習していれば成果を出せる内容で、思考力や表現力、理解力、言語に関する力をみた。問題は説明的文章、古典、文学的文章、作文の4分野で出題した。

理科
中学理科の第1、第2分野で偏りがないよう作成。学校で着実に学習しておけば解答できるような基礎的・基本的な内容とし、解答に必要な自然科学の概念と科学の方法についての力をみた。設問は観察・実験ができる題材を選び、その技能や科学的思考力を問うた。解答法は、選択肢のほか記述問題も取り入れた。

数学
中学数学の広い範囲から出題し、基礎的・基本的な知識や技能、数学的な見方や考え方を活用して解答する能力を多面的にみた。学校で着実に学習していれば解答できる内容とし、解答に必要な直観と論理についての力をみた。設問は易しいものから難しいものへ配列。計算に時間がかからないようにした。

英語
中学1‐3年の英語学習内容全般にわたる基礎的・基本的な問題を作成した。初歩的な英語を聞いて、具体的な内容や大切な部分を正しくつかめるか。初歩的な英文章を読んで、粗筋や大切な部分を正しく理解できるか。そして、初歩的な英語を使って自分の考えや気持ちを適切に表現できるかを問うた。


また、入試問題の具体的な内容について、福岡の大手進学塾「英進館」は次のように分析しています。


【国語】
出題形式と難易度は昨年とほぼ同様。設問1、3の最後の問題は、生徒のノート・感想文を完成させる形式で要旨や主題を考えさせ、国語の模範的な学習法を示す良問である。

設問1の論説文は理想的な対話について論じた文章。文章構成を踏まえて考えさせる、良く練られた出題だった。

設問2は和歌を含んだ古文。歌の大意の読み取りが必要でやや難しかった。設問3の随筆文は自然と触れ合う豊かな時間について記した文章で読み取りやすかった。

設問4の作文では、他の案の良さも認めつつ自分の意見を主張する説得力あるプレゼンテーションの技能が求められた。


【数学】
出題形式は例年通りだが、昨年に続き難易度が若干上がった。ここ数年は差のつきやすい小問が増え、受験生の学力差を測るには大変良い傾向といえる。

設問1は昨年同様24点満点。設問2は2次方程式の文章題が2年連続で出題された。方程式の「解」から、計算によって木の本数まで求められるかがポイント。設問3は整数の性質の証明。

設問4は1次関数と2次関数の融合問題。小問1、2は基本的で取り組みやすい。設問5は平面図形の考え方を広く理解しているかが問われる良問で、特に小問3が難しい。設問6の立体図形は例年通りの傾向で取り組みやすかっただろう。


【社会】
地理22点、歴史22点、公民16点の配点で昨年よりやや難しかった。各分野にまたがって、総合的知識・思考力を問う出題となっている。

設問1の歴史は古代や中世など社会の仕組みによる区分を問うた。設問2の歴史では国境の変遷を答える問題が難しい。設問3の世界地理は正距方位図法の特色を正しく理解しているかを問う良問である。

設問4の日本地理は例年通りの難易度。設問5の公民は、裁判員制度・地球環境問題など現代社会に対する関心を問う内容。設問6の論述問題は、資料の分析から気候・文化などの知識を要求する論述に変わった。


【理科】
難易度は昨年とほぼ同様。文章記述は1問減り8問、作図問題は1問増え2問となった。計算問題も昨年同様一問出題された。実験・観察を題材に総合的知識と科学的思考力を問う出題となった。

設問1、2は生物分野。実験の安全性に関する知識の習得と、光合成の実験結果と関連付けて葉の付き方を考察させる記述は良問。設問3、4は化学分野。昨年出題されなかった化学反応式が出題されたのが特徴的。

設問5、6は地学分野で津波の発生原因を書かせる記述が難しい。設問7、8は物理分野で、音の波形の作図問題は高低・強弱について考察させる練られた良問である。


【英語】
部分的に難しい設問もあったが、全体的な難易度は昨年並みだった。設問1のリスニングは買い物の場面を想定、図や表を正確に読み取る能力が求められた。設問2は会話表現。身近な会話から空所の前後関係をしっかり読み取らないと解けない問題まで幅広く出題している。

設問3は対話文。小問3が不定詞、動名詞、比較を組み合わせた難問だった。設問4は長文。日本語記述問題の難易度は例年通りだが、小問1の「Itは何を指すか」では、Itが仮主語と気づかなかった生徒も多かったのでは。設問5は「好きな科目」「好きなスポーツ」の条件英作文。身近で書きやすかった。

 

「勉強に関して競争心がない」というお母さんからの相談

 

Copyright © 2006-2010 福岡県の高校入試|高校入試ナビ All rights reserved